
インタビューを通じてこれまでの歩み、これからの展望など、色々とお聞きします。

■出演者:

株式会社共立メンテナンス 寮事業本部 シェアハウス事業部
副部長 阿久津 順平氏
■聞き手:

株式会社シェア180
代表取締役 伊藤 正樹
代表取締役 伊藤 正樹
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事業の根幹にある「ヒューマンメンテナンス」
伊藤 正樹(以下、伊藤):
まず共立メンテナンス様の企業概要について、改めてお聞かせください。
阿久津 順平氏(以下、阿久津):
当社は、創業者の石塚が1979年に企業様の給食事業を受託したことでスタートいたしました。翌年に学生寮事業を創業、1985年に「ドーミー(社員寮)」の第一号が運営・管理開始しています。そうした学生寮・社会人寮事業を時代の変化に合わせて展開していきながら、ビジネスホテル事業、リゾートホテル事業、シニアライフ事業(高齢者向け住宅)と事業を展開しています。それらすべての事業の根幹には「人々のお世話」=「ヒューマンメンテナンス」の精神を基にした「食と住のサービス提供」するという当社の経営理念が息づいています。
ノウハウのない分野、当初は苦戦
伊藤: シェアハウス事業をスタートした頃は、どのような課題に直面していましたか?
阿久津: 2019年に寮事業の一部門としてシェアハウス事業「URBAN TERRACE(アーバンテラス)」をスタートさせました。当初は営業の難しさや、競争の激化、シェアハウス運営方法などで苦戦しました。特にBtoB事業中心の当社において、BtoC営業は社内にノウハウがないこともあり、うまくいかない時期もありました。そこからシェア180さんと協働し、シェアハウス事業を展開するお手伝いをしていただいています。
デザイン力を評価、シェアハウス事業へとつながる
伊藤: シェア180にシェアハウス事業を相談されたきっかけは、どのようなものだったのでしょうか?
阿久津:きっかけは寮のリノベーションでご協力いただいていたことです。当時、すでに何棟か弊社の寮をシェア180さんでリノベーションしていたこともあり、シェアハウス事業についても相談をさせていただこうという流れになりました。
伊藤: 2020年頃にシェアハウスについてご相談いただきましたね。その以前から寮のリノベーションに携わらせていただいていましたので、お声がけいただいた時は大変うれしかったです。
アーバンテラス緑地公園

人と向き合うから本気になる
伊藤: シェアハウス業界、また弊社シェア180の当初の印象をお聞かせください。
阿久津: 私自身未経験の業界ではじめのうちは手探りだったのですが、調べていくうちにシェアハウス業界は広いのだなという印象を持ちました。シェア180さんについてはHPを拝見し、全国展開でカバーする地域が広く、かつ集客に成功しているので安心感を持ったことを覚えています。
伊藤: ありがとうございます。私たちも名古屋を中心に全国へ展開させていただいておりまして、ありがたいことにたくさんの入居者様やオーナー様にご愛顧いただいております。
阿久津: 実際に事業を進めていくとサポートも厚い。月二回のミーティングを欠かさず実施し、手取り足取りフォローいただけるので、本気でやっていただいているな、という印象を持ちました。
伊藤: 私たちも共立メンテナンス様とお話をしていくうちに、入居者様を大切にされているなということを強く感じまして、私たちの企業理念と共感する部分があり、とても親近感を覚えました。
決め手は安心感 「人」軸の企業体質が合う
伊藤:当社を選んでいただいたポイントはどこだったのでしょうか?
阿久津: 大きな決め手はやはり「安心感」が大きかったことです。ノウハウや業界経験の浅い我々は、プラスな部分だけでなく、マイナスな側面も率直に話せ、弱点をフォローもらえることがパートナー選定の重要項目でした。その点、シェア180さんは的確に、また気さくに話せることも大きな安心につながりました。相談を進めていく上で、集客だけでなく、シェアハウス特有の課題への対策や、細かな運営ノウハウも数多く提供していただいたことで、我々の課題に対処できる企業だと判断し、シェアハウス事業のお手伝いをお願いすることにいたしました。
伊藤: シェアハウス事業はメリットばかりでなく、運営や集客で難しい側面もある、ということを早くからご認識いただいていたことが、お話を進めていく上で弊社にとっても深く議論できるきっかけになりました。
阿久津: もうひとつは企業の性格と申しますか、そこに住む「人」にフォーカスした運営方針が合致していた点かなと思います。設備やデザインに凝るだけでなく、そこに住む人がいかに快適に過ごせる物件を作り上げるか、という大きな目標に向かって、一緒に進んでいるという感覚がありますし、今も感じています。
伊藤: ありがとうございます、私たちも同じことを感じています。「人」同士の交流を大事にするという大きな目標が一致していたからこそ、例えばHPの写真についても、入居者様同士の交流をイメージできるよう人物を入れて再撮影していただく、というご提案を採用していただきました。

時代に合わせて多様な交流を生む空間
伊藤: 提供している物件にどのようなこだわりがありますか?
阿久津: 当社のシェアハウスは「大型でラグジュアリー」がメインコンセプトです。賃料の手ごろなシェアハウスでも、しっかりと設備面で入居者様の生活をフォローできるようこだわっています。テレワークが推奨された時期には、郊外でテレワーク用設備が整った物件を用意して好評いただくなど、独自性を持ったシェアハウスを展開しています。
伊藤: 大型シェアハウスということもあり、これからの時代に合わせてさらに多くの人が交流をもてる場になるよう、引き続きお手伝いさせてください。
<共立メンテナンス様のシェアハウス>
多様な人がひとつの空間で過ごすからこそ あらゆる想定を
伊藤: シェアハウス運営において気づいたことや初期のイメージから変化はありますか?
阿久津: 先にも述べましたが、まずシェアハウス業界の広さについての認識が変わりました。運営をしていて、シェアハウス需要の大きさと多様さを肌で感じています。また、寮事業とシェアハウス事業の大きな相違点は、寮長・寮母さんがいないことなのだなと実感しました。だからこそしっかりと現場に足を運び、シェアハウスの雰囲気をつかむことが一番重要だということがわかりましたね。
伊藤: そうですね、そこが寮事業とシェアハウスの最も異なる部分かもしれません。多様な人がひとつの空間で暮らすからこそ、設備や空間デザインそれぞれに入居者様の行動を想定した意図を持たせています。
阿久津: はい、実際にシェアハウスを訪れ、意図に沿ったご利用をしていただいているかを確認することで、入居者様にとってよりよい空間にしていけたらと考えています。

共立メンテナンスのシェアハウスは「URBAN TERRACE」
伊藤: 今後の展開について教えていただけますか?
阿久津: 将来的には、シェアハウスを価格面だけで選ぶのではなく、「交流」をプラスして付加価値を高め、より多様な物件を提供していきたいと考えています。また寮事業とは異なり入居者様の性別・年齢・職場などバラバラであるため、その多様な意見があることを踏まえた上で、入居者様が求めるものにできる限り応えていくことが重要だと考えています。
そのためにも「共立メンテナンスのシェアハウス = URBAN TERRACE」として認識されるようブランド力の向上に努めていきたいと思います。働く大人が豊かに暮らすためのワークスペースやフィットネス施設を併設した高価値なシェアハウスとして「URBAN TERRACE」を位置づけていきます。
伊藤: 率直な想いをお聞かせいただき、ありがとうございました。同じ目標に向かって引き続きお手伝いさせてください、どうぞよろしくお願いいたします。
阿久津: ありがとうございました。

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シェア180ではシェアハウス事業にお困りの企業様へ力強く支援をさせていただいております。
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※内容および出演者の所属・肩書は2023年11月現在のものです